作り方
1. テーマを決める。
2. オチを決める。
3. オチの後(前後)の言葉を決める。片オチかどうかはここで決まります。
4. 二つの意味の言葉を並べてみる。
5. 意味が弱い方のオチを軸に話を組み立てる。
[状況⇒6W3Hのうちの一つで質問⇒オチで答える]
(why what who where when which how how much how many)
6. チェックする。
@ オチの意味が通じているか?つまり、片オチになっていないか?
A 聞かれた質問に正確に答えているか?正確に答えていないと歯切れの悪い会話になります。
B オチに対して比較のことばや数字を入れるとオチが生きます。
C つじつまが合っているか?話の展開に無理がないか?つまり、「…。ところで…」などを使って話が飛んでいないか?
D 人権問題に配慮しているか?例えば政治家の方針、やり方に対しての批判のにわかはいいのですがその人のプライベートなことや容姿などについてのにわかはいけません。
E 状況のイメージを確認する。
例.1-1
1.テーマを決める
「学校」
2.オチを決める
「児童(自動)」 「校長(好調)」 「教育(今日行く)」 より
「教育(今日行く)」に決定。
3.オチの後の言葉を決める
この場合「教育(今日行く)」で決定。
4.二つの意味の言葉を並べてみる
「学校=教育」とも言える
テーマの「学校」に対して「今日行く」は「教育」に比べると
弱い。
5.意味が弱い方のオチを軸に話を組み立てる
「今日行く」で話を組み立てる。
6W3H When(いつ) いつ行くのか?
オチ 今日行く(教育)
状況イメージ 学校には本日行きたい。
学 校
「学校はいつ行くとね?あしたは行くとね?」
「いいえ、学校なら、今日行く(教育)」
6.チェックする。
数・量・大きさ・日数・期間などは比較の言葉や数字等を入れると効果的になり
ます。聞く側のイメージを絞り込むために比較の言葉を入れてみました。つまり、
いつは「一年後・二年後または一ヶ月後・二ヶ月後」の単位ではなくて「今日・
明日」の単位なので「いつ行くのか?」の質問を更に「明日行くのか?」と
してみました。
例.2-1
1.テーマを決める
「博多にわか」
2.オチを決める
「にわかして(庭貸して)」 「よか落し(よかお年)」 「オチば(落ち葉)」 より 「オチば(落ち葉)」 に決定。
3.オチの後の言葉を決める
「オチば(落ち葉)作る」 「オチば(落ち葉)楽しむ」 「オチば(落ち葉)集める」 「オチば(落ち葉)探す」 の
うち「オチば(落ち葉)探す」に決定。
4.二つの意味の言葉を並べてみる
「落ち=博多にわか」とも言える
テーマの「博多にわか」に対して「落ち葉」は「オチ」に比べると
弱い。
5.意味が弱い方のオチを軸に話を組み立てる
「落ち葉」で話を組み立てる。
6W3H What(何を) 木の下で何をしているのか?
オチ オチば(落ち葉)探している。
状況イメージ 博多にわか作りのために木の下で落ち葉を捜す。
博多にわか作り
「博多にわかば作るて言いよんなったが木の下で何ばしようとかいな?」
「そらぁ、博多にわか作りのことじゃけん、落ち葉(オチば)探しよんなる」
6.チェックする。
質問には答えている。
例.3-1
1.テーマを決める
「櫛田神社(お櫛田さん)」
2.オチを決める
「神(髪・紙)」 「神木(親睦)」 「伝統(電灯)」 より 「伝統(電灯)」 に決定。
3.オチの後の言葉を決める
「伝統(電灯)に決まっとる」「伝統(電灯)に輝く」
「伝統(電灯)で輝く」のうち「伝統(電灯)で輝く」に決定。
4.二つの意味の言葉を並べてみる
「伝統で輝く櫛田神社」は「櫛田神社=伝統」とも言える
「電灯で輝く櫛田神社」は「櫛田神社=伝統」にくらべるとやや弱い。
5.意味が弱い方のオチを軸に話を組み立てる
「電灯で輝く櫛田神社」で話を組み立てる。
6W3H Why(なぜ・どうして) 明るいのか?
オチ 電灯(伝統)で輝いている
状況イメージ 夜も明るい櫛田神社
お櫛田さん(櫛田神社)
「お櫛田さんな 夜も明々としとるバイ。なしかいなね」
「そらぁ、歴史のある お櫛田さんのことじゃけん、電灯(伝統)で輝いとる」
6.チェックする。
質問に答えて、片オチにはなっていないが、この場合の電灯は裸電球ではなく、大きくとらえた場合の照明設備・照明機器という意味になっています。電灯のイメージは裸電球ですが辞書では「電気で発光させる灯火」とありますので大ざっぱに照明設備・照明機器という意味になっています。
例.3-2
軸を替えた場合は
「伝統で輝く櫛田神社」で話を組み立てる。
6W3H Why(なぜ・どうして) 歴史があるのか?
オチ 伝統(電灯)で輝いている
状況イメージ 伝統のある櫛田神社
お櫛田さん(櫛田神社)
「お櫛田さんな 歴史のあるげなばい」
「そらぁ、夜も明々としとる お櫛田さんのことじゃけん、伝統(電灯)で輝いとる」
チェックする。
(イ) この場合、話の軸が強い方の意味の「伝統」になっているので話の展開に不自然さが残ります。ただし、夜、特にネオンサインなどで明るいお櫛田さんのイメージならいいと思いますが現実はそうではありません。
(ロ) 「お櫛田さんな 歴史のあるがなしかいな?」という質問はなりたちません。つまり、「歴史がある」ということに対してその理由などは存在しないと思います。また、6W3Hも使いにくく、仕方なく「相づち」型の会話にせざるをえません。相づち型は文章の文字にわかでは違和感がありません。しかし、言うにわかでは少しインパクトが弱いものになります。なぜかというと6W3Hを使うと聞く側も6W3Hで考えます。たとえば「〜ばってん、ないしかいな?」と言うと
その理由を聞く側も考えます。つまり、その時点で聞く側の脳ににわかが入り込んでしまうわけです。ところが相づち型はオチまで言ってやっと考えます。途中で一度脳にインプットしておくほうが効果的だと思います。例.3―1と例.3―2のにわかを比較してみてください。